「主はこう仰せられる、われわれはおののきの声を聞いた。 恐れがあり、平安はない。
「主はこう仰せられる、われわれはおののきの声を聞いた。恐れがあり、平安はない。
『平和はどこにあるのだ。 あるのは恐怖とおののきだけだ。
主はこう言われる。 戦慄の声を我々は聞いた。 恐怖のみ。平和はない。
その日、その鳴りどよめくことは、 海の鳴りどよめくようだ。 もし地をのぞむならば、 見よ、暗きと悩みとがあり、 光は雲によって暗くなる。
われわれは皆くまのようにほえ、 はとのようにいたくうめき、 公平を望んでも、きたらず、 救を望んでも、遠くわれわれを離れ去る。
滅ぼす者どもが荒野のすべての、はげ山の上にきた。 主のつるぎが、地の、この果から、 かの果までを滅ぼすのだ。 命あるものは安らかであることができない。
牧者の叫び声と、 群れのかしらたちの嘆きの声が聞える。 主が彼らの牧場を滅ぼしておられるからだ。
これは主がイスラエルとユダについて言われた言葉である。
わたしは見たが、何ゆえか彼らは恐れて退き、 その勇士たちは打ち敗られ、あわてて逃げて、 うしろをふり向くこともしない、―― 恐れが彼らの周囲にあると主は言われる。
主はこう言われる、 「見よ、民が北の国から来る、 大いなる国民が地の果から興る。
わが民の娘よ、荒布を身にまとい、 灰の中にまろび、 ひとり子を失った時のように、悲しみ、いたく嘆け。 滅ぼす者が、にわかにわれわれを襲うからだ。
「彼らの馬のいななきはダンから聞えてくる。 彼らの強い馬の声によって全地は震う。 彼らは来て、この地と、ここにあるすべてのもの、 町と、そのうちに住む者とを食い滅ぼす。
聞け、地の全面から、 わが民の娘の声があがるのを。 「主はシオンにおられないのか、 シオンの王はそのうちにおられないのか」。 「なぜ彼らはその彫像と、 異邦の偶像とをもって、わたしを怒らせたのか」。
シオンから悲しみの声が聞える。 それは言う、『ああ、われわれは滅ぼされ、 いたく、はずかしめられている。 われわれはその地を去り、 彼らがわれわれのすみかをこわしたからだ』」。
あなたがたの祭を嘆きに変らせ、 あなたがたの歌をことごとく悲しみの歌に変らせ、 すべての人に荒布を腰にまとわせ、 すべての人に髪をそり落させ、 その日を、ひとり子を失った喪中のようにし、 その終りを、苦い日のようにする」。
彼らは王たちを侮り、つかさたちをあざける。 彼らはすべての城をあざ笑い、 土を積み上げてこれを奪う。
見よ、わたしはカルデヤびとを興す。 これはたけく、激しい国民であって、 地を縦横に行きめぐり、 自分たちのものでないすみかを奪う。